UNIX MAGAZINE 1991年5月号

キーフレーズ

UNIX ファイル MAGAZINE コマンド システム usr Sun ファイルシステム dev root ネットワーク SPARCstation 1991 文字列 ディレクトリ etc SPARC ワークステーション ディスク ソフトウェア bash 場合 bin 機能 実行 CD-ROM print オプション SCSI シリーズ abbrev モード プログラム ホームディレクトリ CPU 指定 amd emacs perl アプリケーション 000 出力 name () 使用 class getopt 利用 ファイル名 可能 サポート TCP/IP SunOS マウント Nemacs パーティション 対応 type インターフェイス home 表示 ウインドウ Motif noquota share できる local 環境 Tel mode key 必要 引数 tex プリンタ jupiter Subject NEWS アスキー マシン 開発 設定 Macintosh 日本語 LAN Computer かな漢字変換 -3 1989 MHz Egg 販売 文字 index 入力 ユーサー history 情報 カラー man

目次

連載 / てくてく ' 25 また、 \section までの見出しだけを出力したいと きには次のように指定します。 \setcounter{tocdepth}{l} し力、し、 article スタイルで tocdepth を 0 にし ても、かならず \section の見出しは目次に出力され るんですよれまあ、このような設定をする必要はな いとは巴いますが 番号付けの深さ レベル番号の話が出たついでに、 secnumdepth とい うカウンタも紹介しておきましよう。 これは、どのレベルまでのセクション付けコマンド にセクション番号を割り当てるかを保持しているカウ illustration ■小沼卓児 ンタてす。標準のスタイルファイルでは、 article ス tocdepth カウンタが 3 であ才ま、サフ・サプセクショ タイルで 3 になっていますから、サブサフ・セクションま ンまでの見出しが目次に現れるのです。 で番号がふられます。また、 report スタイルや book スタイルでは 2 になっていますから、サフ・セクション お手もとに Lamport さんの I*TEX のマニ、アル までの番号が出力されるわすてす。つまりどちらも、セ がありますか ? このマニュアルの目次を見てみると、 クション番号として「〇 . x . △」と数字が 3 つ並んだ tocdepth が 3 、 secnumdepth が 2 になっているこ ものまでが出力されるようになっています。 とが分かります。 たとえば、 article スタイルを使用しているときに 図表のキャプション フ。リアンカレに次のように指定したとします。 表目次と図目次は、どちらも \caption コマンドを \setcounter{secnumdepth}{l} もとに作成されます。セクション付けコマンドと同じ すると、この文書のなかでは \section コマンドに \caption コマンドがあると目次のための情 ように だけ見出しに番号がつき、 \subsection などのコマン 報は aux ファイルに書き込まれます。 ドでは番号なしの見出しが出力されることになります。 \end{document} で 0 よ、 \listoftables コマン ドが指定されていると table 環境に指定されていた おまけ \caption コマンドの情報を 10t ファイルに書き込 み、 \listoffigures コマンドが指定されていると 「それじゃ、 \subsection と \subsection* は同 figure 環境に指定されていた \caption コマンドの じ意味になるんたね」と思った人はいませんか ? アス 情報を lof ファイルに書き込みます。どちらの環境の タリスク形式のコマンドを覚えていたのは偉いけれど、 なかで指定されたキャフ。ションであるカよ、 aux ファ 目次のことを忘は t ていますよ。アスタリスク形式のコマ イルのなかにちゃんと書き込まれていますから、ご心 ンドは、見出しに番号が出力されないだけでなく、目次 配なく。 のエントリにも加えられません。 ところで、 \caption コマンドにもオフ。ション引数 それから、 secnumdepth カウンタと tocdepth カ があり、目次に出力するテキストと図表に添える説明文 ウンタはそれぞれ独立したカウンタです。したがって、 とを別々に指定できます。 secnumdepth カウンタが 0 になっていたとしても 二日酔いなのだ . UNIX MAGAZINE 1991.5 146

連載 / てくてくび 目次に参加 25 こで、目次、表目次、図目次になにかしら書き込 むコマンドについて説明しましよう。 セクション付けコマンド 目次は、セクション付けコマンドをもとに作成され ます。セクション付けコマンドには、次の種類があり ます。 \p art \section \subsubsection \paragraph \chapter \subsection \subparagraph 標準のスタイルで 0 よ、 article でサブサプセクショ ンまで、 report と book でサプセクションまでの見 出しが出力されます。「 book でもサブサプセクション まで目次に出力したいなあ」なんていう要望が私のと ころにも届くことがあります。 どのレベルのセクション付けコマンドまでを目次に 加えるカよ、 tocdepth というカウンタの値で決まり ます。その指定方法を説明するには、セクション付け コマンドのレベル番号の説明が必要になります。 レベル番号 セクション付けコマンドには、それそれ対応する「番 号」がついています。これをレベル番号といいます。次 これらのコマンドでは、どれも引数に章や節の見出 しを指定しますね。じつは、そのほ力、にオフ。ション引 数カ鮨定できます。 オフ。ション引数に指定した文字列は、目次のエント リやヘッダ情報として使用されます。オフ。ション引数 が省略されていれば、見出しが目次やヘッダに出力さ れるナです。 \section[ 亀之助 T シャツの実現 ] % { イラストレータの苦労 } 亀之助 T シャツのデサインは、 「てくてく \Tex 」のイラストを毎月描いて くれている小沼さんに一任してしまいました。 の表を見てください。 コマンド \part \chapter \section \subsection \subsubsection \paragraph \ s ubpar agr aph 0 1 2 3 4 4 report , b00k レベル番号 article レベル番号・ 亀之助 T シャツの実現 25 そんなこんなで「てくてく」もいつの間 にか 2 周年を迎えていたのでした。 3.2 イラストレータの苦労 亀之助 T シャツのデザインは、「てくてく 」のイラストを毎月描いてくれている小 沼さんに一任してしまいました。 UNIX MAGAZINE 1991.5 どのスタイルファイルでも、 \section コマンドの レベル番号が 1 です。それ以下のコマンドでは数字が 1 つずつ大きくなっています。 report と book スタ イルでは \chapter コマンドがレベル 0 、 \part コマ ンドがレベルー 1 となります。矼 t 土 cle スタイルでは \chapter コマンドがありません力、ら、 \part コマン ドがレベル 0 です。 目次の深さ 標準のスタイルファイルでは、 tocdepth カウンタ の ( 直カ : report と book スタイルで 2 、 article スタ イルでは 3 になっています。 book スタイルを指定しているときにサプサプセク ションまでの見出しを目次に出力されるようにしたけ れま、フ。リアンカレで次のように指定します。 \setcounter{tocdepth}{3} 145

連載 / てくてく rIbX 25 このように、目次は 1 回前に実行したときのセクシ ョン付けコマンドの情報をもとに作成されます。本文の 内容が変わって見出しに変更があったり、各セクショ ンの開始ページが変わっている可能性があるとぎには、 目次を内容と合わるためにすくなくとも続けて 2 回 3 度目の I ÉX が必要なとき いを実行してください。 144 い TEX を中断してしまうようなことがあると、 toc フ と \end{document} コマンドとのあいだのどこかで 工ラーなどの理由で \tableofcontents コマンド 報を toc ファイルに書き込むようになっています。 ンドカ鮨定されてい才ま、 aux ファイルに書き込んだ情 コマンドまでたどりつくと、 \tableofcontents コマ まれていきます。そして、無事に \end{document} ごとに目次へのエントリ情報が a Ⅱ x ファイルに書き込 ハ ! さの実行中、すべてのセクション付けコマンド 新しい toc ファイルをオーフ。ンします。 ばヘッダだけを出力します。 ヘッダと一緒に出力します。 toc ファイルがなけれ 既存の toc ファイルを読み込んで「目次」という は、の実行時に次のような働きをします。 まとめておきましよう。 \tableofcontents コマンド \tableofcontents コマンドについて、もう 1 度 目次のまとめ ます。 すから、さらにもう 1 度い TEX を実律る必要があり で各セクションのページ番号が変わる可能性がありま 思います。そのような場合には、目次のページ数したい は、本文のページ番号も目次に続けてふることが多いと ところが、 article スタイルを使っているときなど ているのてす。 も、本文はいつでも第 1 ページから始まるようになっ ルを変えるコマンドでしたね。目次がどれだけあって \pagenumbering コマンドカ : ページ番号の出力スタイ 式を変えています。 \chapter コマンドの前にある 前ページの例では、目次と本文とでページ番号の形 ァイルの中身は何もなくなってしまうのです。経験ある でしょ ? こんなときは、あと 2 回はいを実行し なけれまなりませんれ 目次の仲間たち い TEX には、「目次」のほかにも「表目次」と「図目 次」を出力するためのコマンドが用意されています。 目次は、セクション付けコマンドにもとづいて作成 されました。表目次は table 環境の \caption コマ ンド、図目次は figure 環境の \caption コマンドカ、 ら作成されます。 表目次 表目次 (List Of TabIes) を出力するには、出力した い場所に次のようなコマンドを書いておきます。 \listoftables \tableofcontents コマンドと同様に ドも次のようなことをしてくれます。 のコマン ・既存の 10t ファイルを読み込んで、「表目次」とい うへッダ 2 と一緒に出力します。 lot ファイルがな けれよ、ヘッダだけを出力します。 新しい 10t ファイルをオーフ。ンします。 10t は "List Of Tables ”を略したものです。 図目次 図目次 (List Of Figures) を出力するコマンドは 簡単に想像できるでしよう。そう、 コマンド名は \listoffigures です このコマンドの働きも、いちおう書いておきます才 ・既存の 10f ファイルを読み込んで「図目次」という ヘッダ 3 と一緒に出力します。 lof ファイルがなけ れよ、ヘッダたけを出力します。 新しい 10f ファイルをオーフ。ンします。 10f は "List Of Figures ”を略したものてす。 2 スタイルファイルによっては "List of Figures ”という見出しに なっている場合もあります。 3 スタイルファイルによっては "List of TabIes ”という見出しに なっている場合もあります。 UNIX MAGAZINE 1991.5